これだけ意識してたらいい!〜法とは?〜

「楽しい子もいるし、嫌な子もいる」

 言葉遣いの話し合いをしていることを前回にも書きました。意見交換する中で、それぞれ感じ方が違い、思いやりや配慮の仕方も違うことが見えてきました。

「いつも嫌じゃなくて、その時の人間関係によると難しい…」

「言葉狩りになって、面白くないのも変…」

「じゃ…どうしたらいいんだろう?」

はっきりした正解があるわけではなさそう…。

しばらく沈黙した後、

一人の子が「難しく考えなくても、入学の時の5つの約束を思い出せばいいんだよ。あれさえ守るように気をつけていけばいい」と意見を出しました。

「5つの約束」はデモクラティックスクールまっくろくろすけの基本となるもの。

いわば憲法みたいなものです。

そこから派生して、その時々でルールとシステムが作られています。

いわば、法律です。

法律はその時にいる人や時代によって変わっていきます。

さてさて、今シーズンの「キングダム」をご覧になっていますか?

第二話で「法治国家」について、熱く語られていました。

王が治める政治から、「法に最大限の力を持たせ、法に国を治めさせる」ことを目指すというくだりがありました。

「単に人数を考えて法を作ると失敗する…

それぞれ文化形成が違うからだ」

このセリフも子どもたちに当てはまります。それぞれが家庭や今までの環境の中で身につけた文化や考え方があります。

それを単に数の割合で決定して法を作るのではなく、自分たちの場がどうなってほしいか、どんなスクールを望んでいるか、自分たちはどんな人でいたいか、どこへ向かっていきたいのか…それが基盤となって話し合いがあり、なにかが決まっていく。

別の子がまっくろでの学びを聞かれて、

「まっくろは社会だから、社会を学んでいる」と

言っていました。

嬉しい表現だと思いました。

「愚かな法は国民を不幸にする。法とはその意義をみなに知らしめること」ともキングダムで語られていました。

スクールのルールが子どもたちを守り、幸せにしているか…それを子どもたち自信が振り返って、改善しているのがデモクラティックスクールとも言えます。

5つの約束を思い出してくれた子も、その底にある価値観、生き方を大切にしてくれているのだと思います。

これからも、

子どもたち自身によるスクールの民主的自治が徹底されている…そのデモクラティックスクールならではの成長と学びをもっと発信していきたいです。

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