子どもの学び場、マッチングが大切!
13日羽下大信臨床心理士を姫路にお迎えして、フリースクールのらと合同の大人の勉強会を開催しました。
「子どもには子どもの事情があり、また大人には大人の都合がある」
それを対立でなく、子どもと関わっていくための気づきを得るワークショップでした。
① 心配して、否定形で話してないか?子どもに寄ってはそれは煽ってるかのように感じ、反発する。そして、対立から正論で子どもをやっつけてしまう。
そうではなく、「こうしてほしい」など内容を話す。だいたい肯定形で話しかけることができる。
緊急でやむを得ず止めたい時は「やめて!」ではなく、「そこまで」って言ったらいい。
② 子どもが決めたこと、提案したことは認める。
「わかった。それでいこう」と否定するのではなく受け入れる。
「なんでそうするの?」と理由を聞いても、子どもは説明できないことも多い。「こうしたほうがいいんじゃない?」と言っても、子どもも分かっていても、いつも効率的な振る舞いをできるわけではない。
子どもが決めたことを「認める」。
③ 学校教育が一番なわけでは無い、その子その子にマッチしたところがあり、マッチングが大切。
不登校というのは、学校から見た言葉。
子どもにとっては単に学校とマッチングが悪いだけ。
学校に毎日行くというのは大人が作ったオトナの都合。子どもには「させられている」感が強い。
不登校の原因は子どもは言葉にできないことが多い。
原因を探すより、組み合わせを変えたらいいだけ。勉強は今しなくても大丈夫。心配しない。
その子にマッチしたところに出会えるように、大人も支援する。
④ 学校の勉強は心配しなくていい、あとで学べる。
学校の勉強より、まずはその勉強の面白さが伝えられたらいい。
歴史を勉強するより、歴史の面白さをまず知る。
面白さを知ると勉強したくなる。
けっこう、ゲームのなかに「歴史」「建築」とか面白さを発見できることがある。
学校の勉強では、その勉強の面白さを知る前にたんに覚えさせられたり、難しい解説を理解しないとならなかったりして…面白さを味わえず、勉強がつまらなくなることが多い。
学校に行かなくなったからと、学校の勉強を親が心配することはしなくていい。
⑤ 異年齢は大切。同じ年だけだと、競争になりやすい。異年齢だと、それぞれとなり、競争の雰囲気にならない。
上の人からいろんな情報を自然と知ることができる。
上下関係でなく、自然と異年齢で過ごす集団で子どもも自然と成長していく。
親以外の大人とも付き合えることも大切。質のいい異年齢集団が大切。
⑥ 友達の家に遊びに行ったり、泊まりに行ったりして、自分の家とは違う習慣、文化を知るのもとても学びになる。家、学校だけでなく、第三の場所、人と過ごせる場所…複数あるのが豊かな環境。
勉強会のメモなので、正確かはわかりません。
40年近く、オルタナティブ教育を支援してくれているはげさんの言葉から、いろんな気づきがありました。参加者も自分の感じたことを一人ずつ話して、お互いのことからも感じることがある、楽しい時間でもありました。
はげさん、長年のご支援心からお礼申し上げます。

