片づけ

外のみぞにたまった水をひしゃくでかき出すという、掃除の仕事があります。

そのみぞ掃除で使ったひしゃくが、玄関横の所定の棚に戻されずに、
玄関前に放りっぱなしになっていたことがありました。

掃除道具を片づけるのは、もちろん使った人の仕事です。
そして、チェック係が、掃除道具の片づけまできちんとできているかどうかチェックするのが仕事です。
どちらもできていないまま、ひしゃくは放置されていました。
誰も何も言わないまま、動かされもしないまま一日たちました。

一日休んで翌々日、みぞ掃除をやった子がまっくろに来て、
玄関前にひしゃくがそのままになっているのを発見し、黙って棚に戻していました。
自分が放置していたことを、見て思い出したようです。

誰かが片づけてしまったら、出した人が自分で片づけるということができなくなります。
また、元あった場所から移動してしまうと、思い出せなくなることもあります。
でも出したままではジャマになるので、チェック係が注意したり回収したりするのがお仕事です。

それでも今回のように、放置されて、その後きちんと片づけられた、ということもあります。
注意されて片づけるのでなく、自分で気がついてするということもあるのだなあ、と当たり前のことを発見した日でした。

by スタッフ寺本

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