トランポリン修理
まっくろにある大きなトランポリンは大人気、みんな一度はとんでいる。
ときどき、ばねが切れたり、ばねをとめている布が切れたりと故障があり、
トランポリンの修理班が直している。
3つの修理班のどれかにトランポリンをとぶ人全員が入っていて、順番に出動する。
以前は入学すると、あまり人数の偏りがないようにだけ気をつけて、好きなところを選んでもらっていた。
しかし力仕事も多いため、年齢のバランスも考えたい、と以前のメンバーの子が当時提案して、
中学生と小学生に分けて、班を編成しなおした。
4月になってまっくろを巣立った子たちが抜けて、中学生が一人になってしまったと、「ドゥビドゥバ」班から訴えが。
それで中学生の多くなった「モストセブン」班から移動することとなった。
思えば「モストセブン」は、呼びかけても外に出てこない子、集まっても話を聞かずにどこかに行ってしまう子、ボーっとして動かない子、やる気はあるのだが、力が足りずうまくできない子・・・と、
みんなで一緒に作業すること自体が困難をきわめた。
作業が中断しようものなら、また集まるのに一苦労。
呼んでも来ないし、来ても遊んでるし・・・と、作業のできる子がほとほと困り果てることが続いた。
それが気がついてみると、それぞれが役に立つようになっている。
個人としてもだし、協力体制もすばらしいのだ。
だんだん仕事を理解したのか、できる力がついたのか、集中力がついたためか、
そのすべてがそろったのか分からないのだが、
ともかく今では他の班の子がうらやましがるほどの強力チームとなっていた。
数年のときを経て成長している、個人も集団も。
いつのまにかそうなっている、この発見がたまらないです。
By スタッフ寺本