係りの仕事は誰のために
順番に回ってくる係りの仕事にはさまざまなものがあります。
ゴミ当番や忘れ物の片づけ係り、消耗品の買い物や、チームでするトランポリンの修理班、ミーティング係りもあります。
新しく置くことになった足ふきマットが、板の間ですべりやすいので、下に敷くすべり止めシートを買ってきてセットする仕事を引き受けることになった子は、買いに行くのをいつも忘れてしまって注意されました。すべりやすくて危ないから早くやってねと、説明もされました。
期限だけ決めて確認をしていましたが、やっぱり忘れてしまうので、いつ誰とするかミーティングで決めました。そしてその日のうちにすべり止めがセットされました。
ある子はゴミ当番でなかなかやらないとゴミがあふれて困るのを見ていて、自分が回ってきたときには早めにやろうと決めていました。自分の仕事が大変になるからということもあるけど、ゴミがあふれてみんなが困るからと言っていました。
当番の仕事を進んでやった子も、ため込んで人から言われてやった子も、どちらも仕事をやり終えたときには満足しています。
順番で回ってきた仕事で一人で引き受けているものは、自分のやり方、タイミングなど自分で決めていいので、めんどくさいとかや他にやりたいことがあるという自分の都合とどう折り合うかということももちろんあります。ですが、一緒に過ごしているみんなにとってどうか、と考えてみるとその仕事の意味が見えてきてやろうと思える。好きなことをして過ごす場を、みんなで作っている集団ならではの得られる学びだと思います。
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