片づけの仕事から見えたこと
朝、散らかっている状態で一日を始めたくないと、一日の終わりに片づけ忘れの物は一か所に集められています。
次の日の朝に、前日の片づけ忘れの物を片づけます。
片づける係りは、片づけ忘れている人が二人でやることにしています。一人は記録して、もう一人が片づけていきます。
その日、片づけ係を一人でやると引き受けた子がいました。
片づけ忘れた人がリストに残されていて、係りをしなければいつまでも残っています。
久しぶりに朝一番に来たので、たまっている分を消化すると言って一人で引き受けました。
片づけ忘れの記録ノートの数行しかないスペースに、その子は忘れ物の記録をきれいにおさめて書いていました。
チェック係りの私はてっきり次のページにいくだろうと思って新しい紙を用意していました。
以前、ミーティングでうるさくすると、司会か書記を担当するというペナルティがつくことがありました。
ついつい遊んでしまってよく注意されていたその子が書記をやってみたとき、ノートいっぱいに大きな字を書いて、内容を書きとめるのは難しいくらい、たくさんの紙を消費していました。
それで、やると決めて家で書く練習をしたり、ミーティングで集中して聞く工夫をしたりして、ミーティングに参加することに取り組んだことがありました。長い時間をかけて経験を積むうち、人の話をゆっくり聞くことのできる司会をするようになっていました。
そして今、とても見やすく書かれたノートを見て、ていねいに書くように至るこれまでの積み重ねた経験が思い起こされたのでした。
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