旅立ち 数学編

 一年半ほど前、14歳の子が高校には行かずに高認をとりたいと相談にきました。

 それからほぼゼロから算数と英語の勉強を二人ではじめました。英語は週3回、算数は週2回していました。しばらくして、数学は週一回はほかの大人にも習い始めました。  

 算数はとても気に入ったようで、どんどん勉強して、先に始めていた子達の数学クラスにも入れてもらえるようになりました。

 その子達のクラスでは自分は理解するのが遅いようだ、だから私の時間に予習してのぞみたいと相談を受けました。私の時間は入門の問題集でどんどん軽く予習して、そのクラスではしっかり深く定着することを意識して勉強するようになりました。いつのまにかそのクラスでもとてもできるようになりました。

 素数大好き!因数分解も…図形も…と、どんどん興味も深まり、ネットで面白い問題を覚えてきて、「解いてみて」と教えてくれることも。自習している年下の子たちにちょっとわからなきところを聞かれて教えることもでてきました。「分数教えるの難しい…自分はわかるけど、どう相手にわかるようにしたらいいのか…。」

 人に教えるのも復習になり、発見があります。

 4月からはついに高校の数学1になり、もうそろそろ終わりそうです。  

 私は数1までしかしたことがなく、ここから数A、数B、数2と他の大人と勉強することになります。

 「とうとう追い越していくね…もう私とは勉強することなくなるね」と言うと、「初めて一緒に勉強したのが###だから、なんか淋しい。まだ一緒に勉強したい」と嬉しいことを言ってくれました。

 数学の、ものを学ぶ、物事の捉え方を考える楽しさを共有できたなら幸いです。

 今度は私のほうが教えてもらう番のようです。

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