お鍋騒動
庭にある南光梅を果樹園の手入れ担当になった子どもとスタッフが収穫してくれました。
その子は「ドリンク部」もいう飲み物をスクールの人たちに提供する部活に入っています。
去年はクラブでその梅で梅シロップをつくり、梅ジュースを出していました。部長がミーティングで梅を部にほしいと許可を取って進めていました。
今年収穫した子も部活で作ってみるとスタッフに言ったそうで、部長に話して進めるといいと説明したそうです。
置きっぱなしになってるので、気になった人がきくと、そのスタッフがドリンク部でするそうだよと説明していたので、ドリンク部が管理していると誤解していた人もいました。
ある日、キッチンが臭うので、梅の入った鍋を見るとかびています。
部長に声をかけると、その子は忘れてしまって部長に話していなかったそうで、部長は今年は部活で管理しているとは思ってなかった。だから、ドリンク部は関係ないとのこと。
それでも、ドリンク部で腐った梅を庭に埋めて、なべを外の洗い場であらっていました。腐ったのみならず、虫がわいていたので、外で洗ったそうです。
そして、洗っても臭いが残ると終わりの会で部長が相談していました。
その話し合いの様子がNHKで映っていました。
ミーティングのあと、引き受けた子が私に声をかけてきました。
「もう一度外で洗剤で洗おうと思うけんやけど。臭いのとれる方法なんかあるかな?」と。
それで、「タンサンの食器洗いがある。それをお湯に入れてしばらくおいては?
テレビで直射日光が一番キムチの臭いがとれるって実験してた。」
と話しました。
「それなら、外出洗ったあと、水張ってタンサン入れて、ガス台であたためてみる」ととりくんでいました。
結局、臭いがとれて棚に戻すときに
「捨てても鍋はたくさんあるけど、あの深さのは他にないし。スパゲッティ茹でた時便利だったし、もったいないし」と洗うのに立候補した子は話していました。
学校にある備品も自分たちの物として、共同で管理しています。
デモクラティックスクール、自治していること、がよくあらわれているエピソードだったと思います。
虫嫌いなのに、洗ってくれた部長さんと部員の人たち。臭い取りしてくれた子達。
ありがとうー。また、スパゲッティが茹でられます。