サッカー

5対5でサッカーしていた時
最近入学したAくんはボールが近くにころがってきても、チョンと軽く蹴る…というかつまさきで転がすだけで
近くにいた相手チームの子にすぐにうばわれちゃうというか、
まるで相手にパスしてるかのような…

1回目は同じチームのBくんに
「思いっきり蹴ったらいいねんで。近くに来たら、ともかくどこにでもいいから蹴飛ばすんや。」とアドバイスされていた。

しかし2回目もAくんはちょん、と足にあてるだけ
Bくんももう一度同じことが繰り返されると、少しムッときたようで
「なんで蹴らんの?自分にボールがきたら、とりあえず蹴ったらいいねん!」と。

そして3回目はあからさまに不機嫌になり
「わけわからん!! なんで蹴らんねん!! 俺らのチームのチャンスが…。 点入れへんのAがチャンスをつぶしてるからやろ!」と。

なぜ蹴らないのか不思議だけど、Aくんは思いっきり蹴ったことがないのかな?
試合中は余裕がないのか、なれてないのか?

AくんもBくんに説明されて、言葉ではわかってるんだろうけど…
足は速いのに、少しもったいないなと私も思っていた。

それから2週間
Cくんが「くろちゃん、Aくんってすごいねんで。予知能力があるねん。
将来が見えるねん。ボールのくる位置に先に動いてるんやよ」

グラウンドにいくと、Bくんも「Aすごいやん!!やるなぁ~」と絶賛のこえをもらし。
すっかりボールも思いっきり蹴れるようになっていた。また足の速さをいかして、流れで自然とボールの行く方向をみこして、いい位置に動いて、
ボールが目の前にくると見事に蹴っている!!

ほかの時も、ゴールキーパーが得意な子が、どんどんみんなにゴールを狙って蹴ってもらって、自分が止める練習してた。
試合の流れの中ではいきなり思いっきり蹴りにくくても、とまった位置からは思いっきり蹴るようになるので
ゴールキーパーの子だけでなくお互いに練習になっているようだった。

そういえば、総合格闘技のボランティアの人も、まずどんどん一方的にパンチするってのをさせてくれていた。
トレーニング方法をしらなくても、楽しい中でいろいろ生まれてくるということでしょうか。

BY スタッフ黒田

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