卒業を考える会
1年前から卒業にチャレンジすると言っていたAちゃん。
ついに審査の日を迎えました。
前の週から「卒業」や「卒業の審査」について
説明が全員に行われていました。
でも、今年入学したばかりの子の中にはよく理解できない子もいて、
開始時間の1時半になると
「なにがあるの?でないといけないの?」と質問が。
役員さんが「でなくてもいいけど、まっくろの卒業生を決める権利がみんなにはあるんだよ。
どういった人に卒業生になってもらうか自分たちで決められるんだ。
それと、Aちゃんもぜひ出て考えてほしいと言ってたし、
できたらどんなものか一度参加してみてね」と再び説明がされていました。
結局、その日来ていたメンバーはみんな参加していました。
考える会の前日、準備の係りになった子は
卒業に立候補している子の出席日数を調べていました。
投票用紙の係りになった子はパソコンで打ち出して、
人数分用紙を作っていました。
当日、進行を打ち合わせようと思ったら、
司会の子がまだ来ていませんでした。
打ち合わせ時間を決めたおかなかったので、何時に来るかわかりません。
それで、立候補したAちゃんとスタッフとで流れの確認をしました。
午後に司会が来たら、Aちゃんと司会で最終打ち合わせをすることにしてもらいました。
司会の子は来たのですが、ビデオカメラの子がきません。
ほかの子がかわりに用意をして、撮影をしていました。
連携よく動けてよかったです。
寝坊したそうで、あとからきたときに
大勢に「あかんやろ~!」と注意されていました。
終わりの会でも注意されて、謝っていました。
そして、
「残ってる仕事はきちんとします。DVDにやく仕事は今日すぐにやります」と言って、
文字通りすぐにしていました。
引き受けた仕事は責任をもって取り組むことが大切にされています。
個人的にも注意されるのですが、全体としてもミーティングという場で正式に注意されます。
集団から注意される経験をもてるのもデモクラティックスクールのよさだと思います。
まっくろに保存用と、卒業生の家庭に思い出に寄贈されます。
司会の子から
卒業にチャレンジできる条件や
今回の立候補者の紹介
卒業の審査のポイントなどが説明されました。
今回はあらかじめホワイトボードにも審査のポイントが書いてありました。
いよいよ立候補者のスピーチです。
最初は緊張しているのか、用意した紙を目の前にもって読んでいました。
だんだん、紙が下がっていって
読まずにみんなの顔をみながら話していました。
しっかり考えて、用意してきたのが伝わってきました。
このためだけでなく、まっくろを卒業して巣立とうと決心してから、
自分なりに自覚をもって過ごしてきたのがわかるスピーチでした。
また、スピーチだけでなく、この1年を振り返ってもそうだったと思います。
応援演説でも何人かがそんな姿勢について話していました。
「みずから決めて、自覚することで生まれる学び」
次のまっくろ通信で卒業のスピーチも紹介できそうです。
お楽しみに!!
BY スタッフ黒田