せせらぎ出版より、まっくろくろすけを中心に関西のデモクラティックスクールがともに作成した本
「自分が生きる学校~いま芽吹く日本のデモクラティック・スクール」
が出版されました。

【内容】
・日本にもデモクラティック・スクールが誕生して10年。 その実践をわかりやすく具体的なエピソードや写真も交えて紹介。
・子ども・保護者・スタッフ・卒業生の各立場からの声を収録。

・執筆協力として「サドベリーバレースクール」のダニエル・グリンバーグさん&ミムジー・サドフスキーさん、GHBセンターの児島一裕さん、作家の本田健さんからの寄稿も掲載。
・たくさんの写真入り。

伝えたいこと
・ デモクラティック・スクールがどんなところか(時間割なし・テストなし・クラス分けなし・子どもたちによる学校運営 など)
・いかに人の自然な成長に則したところであるかということ。

・21世紀を生きる子どもにとって「自己決定」と「自治」できる学び場の重要性
・外国だけでなく日本にもこのようなスクールがすでにあること。つまり教育の多様性が進んでいて、各自にあった教育が選べること
・デモクラティック・スクールは特別な教具も施設も必要でなく、誰でもどこででもすぐに始められること、各地にその輪が広がっていること
・全国に数校デモクラティックスクールがあり、もっと生徒を受け入れることができること

デモクラティックスクール まっくろくろすけ
黒田喜美

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本は図書館で借りられるところもあります。





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「ありのままの自分で

東日本大震災から避難していた母娘の選択」
せせらぎ出版 2020年 1400円

東日本大震災の影響で西日本へ避難してきた渥美さん親子。福島県の小、中学から兵庫県の中学校へ転校。その中学をやめ、14歳からデモクラティックスクールへ。

それからの四年間、デモクラティックスクールまっくろくろすけで何を感じ、何にチャレンジし、どう成長していったかが綴られています。

また最初は不安な気持ちで見守っていたお母さんがだんだんと成長しかわっていったかも綴られています。

二人の歩みからデモクラティックスクールの生活が伝わってきます。





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多様な学びの場における自己評価・相互評価の実践記録と内容分析
~兵庫県のオルタナティブ・スクールで行われた取り組みから~

まっくろくろすけ・ふぉーらいふ・神戸フリースクールのオルタナティブスクール三校が合同で
「学校以外の場における教育機会の確保等に関する調査研究」―民間団体の自主的な取組の促進に関する調査研究― フリースクール等の支援の在り方に関する調査研究】
(研究班代表:加瀬進・東京学芸大学)
の一環として紹介されていた「自己評価・相互評価」、を試験的に実施したことの報告書です。
研究代表者 武井哲郎 (立命館大学)
共同研究者 橋本あかね (大阪大学)

同じ形式のシートで自分のスクールの特徴や実例を記入(自己評価)。そのシートを見ながら
お互いのスクールを訪問しシートに書かれている事を実践できているかを相互評価し合う取り組みである。

報告書ダウンロードHP
https://researchmap.jp/tetsurotakei/others/38431791

~以下報告書より抜粋~

今次の取り組みは「まっくろくろすけ」の代表理事である黒田氏による発案でスタートし、当初は
「ふぉーらいふ」と「神戸フリースクール」を加えた三つの団体のスタッフで進められた。研究者(武
井・橋本)が参画したのは途中からで、自己評価・相互評価が適切に実施されているかを第三者
的な視点で確認するとともに、その意義・課題、オルタナティブ・スクールのネットワークが果たす役
割等について考察を行うことが主たる目的となっている。

◆自己評価・相互評価の目的として
同じ教育理念を持った団体ではない者たちが評価を行うことの懸念として、自団体と比べて批評
を行ってしまうと、どのスクールが優れているかという尺度の評価になってしまい、オルタナティブ教
育の独自性を傷つけてしまう恐れがある。そのために今回は自己評価シートに書かれている「自団
体の理念・取り組み」に照らして考えたときにその団体は自団体の理念に沿っているかどうかを、信
頼のおける他団体が評価することによって、理念と実情が離れていないか、他者の意見の入らない
自己満足に陥っていないか検証することを目的の一つとする。