まっくろでの民主主義

ある日の終わりの会で子ども代表(一年に二回の総会や大会議の計画をする、有志の子でやっている係り)から
「草刈についてのアンケートをつくったので、みんなこれから書いてください」と呼びかけがありました。

すると、一人の子が手をあげて
「これって、しないといけないん?強制なん?」と聞きました。

代表の子は
「前の話し合いで意見を聞いたら、一人しか答えてくれなかった。
でも、それぞれ意見はあるだろうから、一人ずつ書いてもらう方が
意見も集まるし、わかりやすし、早いと思ってアンケートを取ることにしました。」
といった感じでアンケートを実施することになった経緯を説明しました。
強制しているのではない、このやりかたがいいと思った理由を理解して、
協力してもらおうというものでした。

質問した子もそれで納得したのか「わかった」と言いました。

それで、私が
「今、代表の子たちはこういう進め方をしたほうがいいと思った理由を言ってくれた。
こんなふうにいつも司会とか担当の子たちは
こうしたほうが進めやすい・よく話し合えるっていうのを考えて、話を進めたり、やり方を提示したりしてくれている。
でも、それは強制ではないよ。
みんなで話し合ってやっていくところなんだから、強制にはならないよ
進め方がおかしいとか、どうしてこうしてるの?って疑問があれば、聞いたらいい。
その答えを聞いたうえで、違う進め方しようとか、それならいいよ・・・とか、みんなで進行も決めていける。

まっくろくろすけというのは、そうしてやっていくので、
他のことでもそうなんだよ。
自分たちで強制されないようにしていける」

というような私の考え、
民主的にコミュニティをやっていくということ、自分の生きる姿勢というものを簡略化してその場で伝えました。

後でも考えました。
何年ぶりに「まっくろに強制はあるのか?」という問いを聞きました。
こういうことを聞かれるたびに、デモクラシーとは何なのか? 理解するということはどういうことなのか?
それを生かしていく姿勢とはなにか? 自分の生きる姿勢をどうしていきたいのか?
それは単にスクールの中だけでのことではなく、スクールという枠組みがなくても大事にしていきたいことだと
という根本に思いをはせます。
スクールは人数が少なく30人強のこともあり直接民主主義なので、ダイレクトに意見を伝え、決めるテーブルにつけます。
また普段共に過ごしている仲間なので、お互いのことも知っています。

日本は間接民主主義なので、より複雑になります。
それでも、直接民主主義の中で
それを生かしている人の姿をみたり、生かせてない人の姿をみたり、
自分がそれを生かせなかったり、生かせるようになったり、
自分たちでそれを大切にしたり、しなかったり、
そうして試行錯誤しながら育っていく中で、育つものがあります。
それは、間接民主主義の中でも、意見を表明し、それをどう伝えるか、
また代表をどう選ぶか、コミュニティのためにどう行動するかなど
生かせるものだと思います。

まっくろを卒業した子達と話すと、そういったことが感じられて、
とてもうれしく思います。

秋は取材などのために何人ものOBOGがまっくろに来てくれました。
協力ありがとう。
みなさんの生きる姿勢を知ってもらえる機会となって、
本当に嬉しいです。

by スタッフ黒田

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